
子どものケンカの対応の仕方
子どもの「兄弟げんか」、どうしてますか?
ママサークルなどで講座をすると、結構な割合で、みなさん困っています。
出勤前、朝からバトルが始まって、そのヒステリーがママにも移って、朝から怒って、出勤前からどっと疲れてしまった、なんてことも。
いつになったら、ケンカしなくなるのでしょうか?
有効な解決方法はあるのでしょうか。
この兄弟げんか、親の気の持ち方や対処法にコツがあります。
実践してみたところ、我が家では、困ってしまうような兄弟げんかは起こらなくなりましたし、私自身も、イライラと怒らなくてよくなりました。
そのコツをポイントを4つに絞って、お話していきますね。
1 見守る
実は、けんかできる相手って、子どもにとって、とても貴重な存在。
例えば、お友達には遠慮して、言えないことがあったとしても、兄弟・姉妹だからこそ、
遠慮なくけんかできますよね。
子どもたちは、遠慮なく自分の主張を戦わせることによって、お互いに気持ちがあることに気づき、社会性を身に付けていくことができるのです。
だから、けんかは、社会性を身に付けるための良いレッスンだと、前向きにとらえましょう。
自然派育児を実践されているような園では、あえて
「園児のけんかには大人が介入しない」
つまり、子どもたちだけで解決させるというスタンスのところもあります。
自分の主張ばかり通していると、結局は、集団から疎外されてしまうので、子どもなりに考えまます。だから、意外と任せておいても大丈夫なのでしょう。
それに、子どもって、ついさっきまで、ものすごく言い争っていても、つぎの瞬間、けろりと仲良くしていたりするもの。
その辺り、逆に大人は見習いたいものですね。
2 お子さんの性格を受け入れる
けんかっ早い性格の子、言われっぱなしですぐメソメソする子、色々なお子さんがいます。
そして、お母さんが、
「あの子の、こういう性格がケンカになる原因なのよね。」
と思っていたとします。
でも、お子さんの性格を変えることはできません。
変えられるとすれば、ママが我が子をどうとらえるか、という考え方です。
でも、このお母さんの考え方を変えるだけで、現実が変わって見えるものです。
例えば、自己主張の激しい子のとらえかたについてなら、この子は、こんなに「自分の意見をはっきり言える子」と、親がお子さんに対して前向きな指標を持っていると、性格の激しさ自体が気にならなくなってきます。
これが、反対に、自己主張できない(しない)で、すぐにメソメソ泣いてしまう子は「優しい子」。
などなど。
まずは、あなたのお子さんの個性をそのまま認め、受け入れてあげましょう。
そうすることで、ポジティブな面を意識できるようになってきます。
3 まずはお互いの言い分を聞く
しかし、そうは言っても、親としては、朝の出発前などの、差し迫った時間に勃発したケンカは、早く収めてしまいたい。
そんなとき、どうしましょうか?
まずは、子どもそれぞれの言い分を、十分に聞いてやることが大切です。
そんな余裕がなかったとしても、簡易的にもこのプロセスを踏んだ方が、ゆくゆくは解決が早いですし、ケンカになること自体が減っていくでしょう。
どう考えても、一方的に悪く見えることでも、子どもの中には、そうせざるをえなかった何かしらの理由があるかもしれません。
大人だって、言葉が足りずにけんかになる場合があるくらいですから、ましてや語彙の少ない子どもは、自分の気持ちをうまく言葉にすることが苦手です。
そんなとき、親御さんが、その子の性格などを分かったうえで、状況を聞き取って、その子の気持ちを代弁して言葉にしてやることで、ママは自分の気持ちを理解していてくれるんだという安心感を持たせることができます。
そうなれば、心が満たされるため、お互いの言い分を受け入れやすくなります。
- とにかく、話を聞いてあげる。
- そして、気持ちを代弁してやる。
- その上で、注意しなければいけないことは、教える。(物で叩くなど、人を傷つけるようなことはしない、など)
これをケンカするたびに、くりかえすだけです。
4 仲良くしているときにこそ、声をかける
また、意外と大切なのに、忘れてしまうことがあります。
それは、日常、仲良くしているときに、ほめること。
ほめるといっても、「仲良く遊んでいるね」とか「二人で楽しそうに遊んでいるね」などと、事実だけを伝えます。
(ほめすぎは、親にほめてもらうために動く子になってしまうため、逆効果です)
人間、どうしても、マイナスな状況にばかり、目がいってしまうもの。
だから、けんかしているときは、目につきやすいので、すぐに注意していると思いますが、この日頃の「ちょいほめ声かけ」をしておくことで、子どもたちに
- ママが見てくれているという安心感
- これでいいんだという指標
を与えることができます。
ただし、これをやろう思うと、子どもたちの様子に注意深くならなければできません。
私も、この方法を知って、目から鱗というか、普段、いかに見ているようで見ていなかったか、ということに気づかされ、反省しました。
慣れないと難しいかもしれませんが、効果は絶大ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
ちなみに、これは、現皇太子様の教育係でいらっしゃった方が実践していた方法です。
まとめ
さて、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私なりに、兄弟げんかへの対処法やママの気持ちの持ち方を書きました。何かしらの参考になれば幸いです。
さて、読んでみて「なるほど」で終わってしまっては、現状は何も変わりません。
ポイントの1~4のうち、まず何か一つでもいいので、実際に行動してみませんか?
あなたなら、何を変えますか?あなたの一つ一つの行動だけが、未来を変えていきます。
実践しようと思うことや実践してみて、変わったことがありましたら、ぜひ私にも教えてくださいね。
連絡先は、こちらから。
この記事が参考になったよという方は、下記の記事も読んでみてくださいね。
これを読んでくださったママさんとお子さんとの毎日が、少しでも楽しいものになりますように。
最近のコメント